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CrashBandicoot Evolution



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ハード:PS2/GC/Xbox 開発Traveller's Tales
この「Crash Bandicoot Evolution」は「クラッシュ・バンディクー5」のプロトタイプとして制作されていたゲーム。しかし「ラチェット&クランク」と非常に似た設定であったことなどからほとんどの要素は見直された。

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リードコンセプトアーティストであるRMAlbonさんは「Crash Bandicoot Evolution」の多くの開発資料をクラッシュファンに向けてコメントとともに公開している。ここではそれを元にコンセプトアートを紹介する。
まず、左上のコンセプトアートに描かれた双子はRMAlbonさんのガールフレンドの2羽のオカメインコがモデル。その横のコルテックスは、この双子を作った13歳から19歳の男の子だった頃の姿をイメージして描かれたものだという。そしてその右にあるのはその頃のコルテックスが通っていた悪の学校の教室だ。

下のコンセプトアートは、使われることのなかった沢山のアイデアだという。たとえばFoofieはエイリアンのキャラクターで、クラッシュの腕から泡を打ち出せる。このエイリアンの生き物は他にも「カギ」や「シールド」など優秀な役割を持っている。これらのコンセプトアートではクラッシュの腕に巻き付いたFoofieを確認できる。RMAlbonさんは「このアイデアは良いものだったと思うので、未来のクラッシュ作品でこれらを見る日が来ると思います。」とコメントしている。

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下のコンセプトアートは「アンツ」と戦うクラッシュを助けてくれる魚の住民だ。右下は宇宙空間にいるクラッシュの姿。これは結局使われることはなかった。

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これらの敵でRMAlbonさんのお気に入りはrock beeという雑魚キャラ。そう、下中央のゴツゴツしたやつだ。
当初「クラッシュ・バンディクー5」は今とまったく異なるゲームだった。
「アンツ」はクラッシュの世界にとって大きな脅威となる存在であり、クラッシュは他の惑星のエイリアンの助けを借りる為に宇宙を冒険するという内容だ。3つの頭のある鬼は「ガウディ」と呼ばれる湿地が多い世界にいた。右上のコンセプトアートはコルテックスによってそこに作られた産業プラントだ。有毒な「ベタベタ」を作っている。
「アンツ」は双子の鳥によって作られたアリの戦士だ。これが双子の鳥の軍隊にいる「アンツ」の最終デザインだった。おだやかな巨大アリを遺伝的に進化させることで彼らは生まれた。ちなみに左上のコンセプトアートは第4ステージに登場する予定だった「アンツ」だ。

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クラッシュの住んでいる島は「アンツ」たちの本拠地となる計画だった。双子の鳥が惑星を作るとき、多くのワンパフルーツ(以下リンゴ)が力の源として活用される計画だった。上のコンセプトアートは「アンツパトロール」が巡回するステージ。RMAlbonさんは「自然ステージやコルテックスのステージとは差別化できた」とコメントしている。
当初、双子の鳥はゲームにおいてみんなが望んだほど重要なキャラクターではなかった。しかし、それからゲームのコンセプトは大きく変わり、ほとんどの案はより新しく、より良いもののために作り直された。
右下のラフは双子の鳥のテクノロジーに関するものだ。RMAlbonさんは「外国のテクノロジーには独自の強いアイデンティティがあると思っている。双子の鳥の技術力にもそれを感じてほしかった」とコメントしている。 ちなみにこれらは「インデペンデンス・デイ」という映画が参考にされているそうだ。

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左上は一番始めに作られた「学校」のコンセプトアートだ。最初のコンセプトからステージのデザイン、モデル、テクスチャー、ライティングなどの計画まで、このコンセプトアートは数ヵ月もかかる大きなプロジェクトの始まりだった。 学校のような1つのステージに、多くの人が取り組んだ。
その横にあるのは、学校のラフなレイアウトを表すのを助けた等角設計図だ。 これが、ステージのデザイナーとアーティストのためのインスピレーションとして使われた。 RMAlbonさんは「きちんとこれが役割を果たしたことを望みます」とコメントしている。
「Crash Bandicoot Evolution」は下からわかるように多くの「世界」が作られていた。その一部を紹介する。

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RMAlbonさんの「クラッシュ・バンディクー」に関する様々なアイデアはオーストラリアのダックスさんという人物がきっかけになったという。そのかいあり「クラッシュ・バンディクー5」でのクラッシュの新しい冒険は壮大かつ楽しい冒険になった。
下の2つの「ガウディ」のコンセプトアートはRMAlbonさんがほとんどMACで描いたものだ。

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「ガウディ」にある洞穴は、たくさんのリンゴがあり、「アンツ」はリンゴを集める為に続々と入っていった。 それを見たクラッシュはどうにかしてそれを阻止しようとした。また「ガウディ」の空気はとても有毒であり、とても居心地の悪い場所だった。それを避ける為にも巨大な温室のような場所から次の温室まで、クラッシュは進む必要があった。 またたくさんの資源もあったので「アンツ」と双子の鳥はすぐにそれらの強奪もはじめた。 右下の人物は『ガウディ』に住むシャーマン(占い師?)の一族のひとりだ。クラッシュはここで彼らからの依頼に応えることで、彼らからの信用を得た。これは「クラッシュ・バンディクー5」で新しい試みになるはずだったが、実際に採用されることはなかった。
次のコンセプトアートは『Hanging City World』のもの。もっと多くのコンセプトアートがあるが、それはRMAlbonさんが描いた物ではないという。上の都市は裕福な住民が暮らし、下の気味の悪いスラムでは労働者が暮らしている。クラッシュは「アンツ」や双子の鳥に立ち向かう為に彼らの両方から助けを得ることになる。

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上中央の人物は労働者で、そんなクラッシュを助けてくれるひとりだ。なお、次の「The Goat King」というキャラクターはよく覚えていないらしい。

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上は「クラッシュ・バンディクー5」で使われなかったキャラクターを含むアートワークだ。この頃から直接クラッシュとコルテックスが関わるという方向で取り組むことになった。
下の白黒の地図は新しいコンセプトアーティストが参加し、はじめに描いた物だ。そこにRMAlbonさんは色を塗るべきだと考え、色を塗ったのが下のカラーの地図だ。左下のコンセプトアートは、ココのあたまの中が舞台のステージ。この島にはキャンディータウンがあり、ピンクキャンディーの空間に浮かんでいる。かわいくて狂った動物達が暮らしている。このステージはほぼ完成していたが、最後の瞬間にいれないことになってしまったそうだ。

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最後にRMAlbonさんはこんな言葉で締めくくっている。 「クラッシュ・バンディクー5は多くのファンに愛される作品になりました。Crash Bandicoot Evolutionからの半分以上の変更に3年以上を費やしました。私はいつかCrash Bandicoot Evolutionが発売されることを願っています。」




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